ブックレビュー:英語学習者にぜひ手に取ってほしい!『もし高校4年生があったら、英語を話せるようになるか』。

Photo by Kseniia Rastvorova on Unsplash ブックレビュー

去年、教育に熱い素敵ママさんよりこちらの本を紹介していただきました。

読み物としてもとても面白くて、英語教育についてもためになる内容で、一気読みしました。

まだ手に取ったことのない方に向けて、レビューを残しておこうと思います。

発行日:2017年1月31日

著者:金沢 優

発行人:久保田貴幸

発行元:株式会社幻冬舎メディアコンサルティング

著者:金沢 優さんってどんな人?

  • 石川県出身。上智大学法学部国際関係法学科卒業。
  • 英会話講師
  • もともとは脚本家
  • 第13回、31回シナリオS1グランプリ入賞

こちらの本は、第31回入賞作を小説用に加筆修正し、『もし高校4年生があったら、英語を話せるようになるか』として出版したものとのこと。

英語を教えていらっしゃる方で、しかも脚本家であったからこそ、こんなに面白い作品が書けたんですね。

金沢優さんのサイトでは、続編小説や、英語教育についての情報を多数公開してくださっています。

より詳しく知りたい方はご覧になってみてください。

『もし高校4年生があったら、英語を話せるようになるか』略して『もしなる』! (本のスタイルとあらすじ)

こちらの本は小説仕立てになっており、テストの点はいいが英語が話せない主人公の女性英語教師が、とある看板でみつけた塾のカリスマ塾講師に出会って学んでいくスタイルでお話は進んでいきます。

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』と同じようなスタイルで、挿絵もライトノベルテイスト。

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』が『もしドラ』と略しているのと同じように、

『もしなる』と略しているようです。

主人公は桜木真穂さん。TOEIC930点、英検準1級を大学時に取得している高校の英語教師なんだけれど、全然英語が話せない!

そんな桜木さんが、ある英会話教室のカリスマ塾長に出会って、今の自分の教育方法に疑問を持ち、教わる中で少しづつ変わっていく…

というお話です。

もくじ

これが初めから秀逸なので、まずはちょっと覗いてみてください。

第一章:私たちは英語を話せない
第二章:私たちは英語の話し方を知らない
第三章:私たちは英単語を知らない
第四章:私たちは発音ができない
第五章:私たちは動詞が使えない
第六章:私たちは形容詞が使えない
第七章:私たちはリスニングが出来ない
第八章:私たちは疑問文ができない
第九章:私たちは英作文しかできない
第十章:私たちは英語を話せるようになる
あとがき

『もし高校4年生があったら、英語を話せるようになるか』もくじ
もっちん
もっちん

ひ~ん💦(泣) もくじからパンチが効いてドキッとします。

『もしなる』はこんな本!

小説仕立てで、感情移入しながらスラスラ読める

英語の学び方を題材にされていますが、How to本のようなスタイルではなく、主人公が英語を学んでいく小説仕立てです。

英語教師が現状に悩み、学んでいきながら、あきらめずに試行錯誤していく姿は、自然と主人公に感情移入し、とても励まされます。

英語教育への熱意を感じる

日本の英語教育の現状をどうにかしなければならない、という熱意が伝わってきます、

いつの間にか主人公桜木先生や塾長たちと同じ目線になっていて、そして読み終わると、自然に自分も何かしたくなる!

そんな熱量の多い本です。

英語教育について悩む方

桜木先生が試行錯誤してきたことについて、今やってみたことについて、塾長さんが逐一アドバイスや意見などをしてくれます。

桜木先生がやってきたことやっていることは、細かい事例で説明してくれているため、自分がやってきたことや、やっていることと照らし合わせて考えやすい表現になっていると思います。

こんな人におすすめ

英語教育の問題について知りたい方

英語を勉強してきて、テストではいい点を取って教師になった英語教師の主人公桜木さんが、塾講師に今の学校教育についてもバッサバッサ切られながら話が進みます(笑)

そして、自然と英語教育の背景などについても知識が身に付きます。

主人公が理想に気づき、今の授業のやり方(現実)との間に挟まれ、どういう行動に出るのか、そちらも必見です!

いろいろやってみているけど、これでいいのか悩んでいる方

なにも英語教師じゃなくてもとても参考になります。

細かい学び方や考え方を一つづつ塾に通いながら学んでいくスタイルなので、その学び方がどういう問題があるのか知ることができます。
「なんで続けているけどあまり効果がないんだろう?」「この学び方ってどうなんだろう?」というような自分の疑問にも重ね合わせて考えていくことが出来ます。

そして、小説の中で、解決方法もしっかり提示されていました

既存の英語教育の塾長のぶった切り方が小気味よく、なおかつとても納得できます。

私が参考になったところ

実際私はこの本を読み、多くのシーンでとても参考になったのですが、

その当時他の本を参考にして自分が子どもとすすめていた学習法について、実際に方向性を変えました。

その時は、単語数を増やしたくて、悩みつつも英語・日本語対訳のなぞり読みを子どもと一緒にやっていたんですが、その時感じていた悩みや違和感と、こちらの本の内容とがちょうど合致。

「あ、これはやっぱり我が家には違うかも!」と方向転換しました。

こちらで試し読みが出来ます。

イラストがライトノベル調なので、ライトノベルをあまり読まない層や、男性、年配の方は手に取りにくくないですか?

でも、それで読まないのはとてももったいない本です。

金沢さんのサイトで、試し読み用をアップしてくださっています。

第一部第一章「・・・私さ、やっぱり大丈夫かなって。2020年から」

気になった方はぜひ、お試しからでも読んでみてくださいね。

文庫で719円だから買っちゃえ~という方はこちら↓

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