EUの統合により1990年代からヨーロッパなど始まり、叫ばれるようにはなった「CLIL」。
2000年以降には、タイやインドネシア、ベトナムなど東南アジアでも初等教育で導入され、成果をあげているようです。
まだまだ日本では耳なじみがない言葉かもしれません。
日本では現状教師への負担が大きいこともあって、私立のインターナショナルスクール等以外、公立では導入にはいたっていません。
一体CLILとはどんなものなのでしょうか。
「英語を」学ぶではなく「英語で」学ぶ、「CLIL」という考え方。
CLIL=「Content and Language Integrated Learning(内容言語統合型学習)」の略
つまり、教科やトピックなどの「内容」と「言語」を融合して学ぶ教育方法です。
ヨーロッパでのCLILの第一人者、ドゥ・コイル教授は、CLILには「4つのC(Content、Cognition、Communication、Culture)が含まれる」と言っています。
Content…算数・理科・社会・音楽・体育・家庭科など
Cognition…認知・考えること
Communication…コミュニケーションを取りながら
Culture…異なる文化を考えながら
先生が一方的に教え、生徒が聞くというスタイルではなく、一つのテーマを様々な角度から扱い、生徒同士がやり取りをして話し合い課題を解決しながら進めていく方法です。
算数を英語で学ぼう!
算数はCLILを導入しやすい教科。
算数は日本人に一番導入しやすく、幼児期から導入するのによい教科です。
単語もほかの教科より最も覚える単語が少なくて済みますし、また、カリキュラムが全部一緒というわけではありませんが、進度もたいていは日本の方が進みが早いため、理解しやすい内容です。
お友達と一緒に話し合ってということはできませんが、おうちの中で英語を教えているご家庭にも、導入しやすいのではないかと思います。
算数を英語で学ぶ!算数アプリ
Khan Academy Kids(無料)
Khan Academyの幼児版です。
無料とは思えないほどとてもよくできているアプリで、フォニックス、お話、算数などなど学べます。
色合いもキャラクターもやさしめで、宣伝も一切ありません。
Khan Academy(無料)
動画を見て進めていくタイプです。
算数が充実していますが、サイエンス、プログラミングやアート、金融やSATなどのテスト対策などまであります。
わからなかったら何度も戻れるのが動画の良いところです。
やはり幼児版よりお兄さんお姉さん向けになっています。
サルマン・カーンさんの素晴らしい志により作られた非営利団体です。TEDにも出ていますし、ご興味ある方は本を読んでみると、教育への熱い気持ちがよくわかります!
Splash Learn(有料)
算数と英語が楽しく学べるアプリです。
有料ですが、導入してみたら子どもたちがよく使っているので、無料期間を過ぎてもそのままにしています。
読みと算数は、それぞれ選択して進めることが出来ます。
5コンテンツほど窓があり、クリアすると次のカテゴリーに進めます。
親と子どものアプリが分かれており、子どもがどれほど進めているか、親アプリで確認することが出来ます。
Brain POP(有料)
算数だけじゃなく、Science、Social Studies、English、Arts and Music、Health and SEL、Engeneering and Tech、New&Trendingと幅広く学ぶことができるサイトです。
動画やプリントもあり、内容がとても充実しています。
年契約でも高くはありますが、無料で使える部分もあるので、お試ししてみるといいかもしれません。
アプリもいくつかあります。↓小学校高学年以上はBrain POP
↓ESLは、英語を母国語としない子供対象の英語学習アプリ
キャラクター動画は、とても分かりやすく言葉を学べます。
息子達は見始めるといつもとても真剣に見ています。
↓Brain POP Jr.は、小学校低学年までが対象。
算数を英語で学ぶ! 算数動画
小学校入学前後のお子さんに、足し算が学べる動画です。
こんな数字の積み木のようなキャラクターたちが、くっついたりしながら足し算を教えてくれます。
今長男は「算数だーい好き!」と言いながら「算数ラボ」というテキストばかりを毎日やりたがる日々。聞くと、日々自主練のようにNumberblocksを思い出しては頭の中で足し算しているとのこと。Numberblockさまさまです。
算数を英語で学ぶ! 算数の教科書を英語にしてみる
小学校の算数の教科書は、同じ内容で英語版も販売されているようです。
学校の勉強は日本語のテキストにして、復習用として英語版を使ってみると、内容も一度やったところなので入ってきますし、英語表現の勉強にもつながりそうですね。
東京書籍
https://shop.tokyo-shoseki.co.jp/products/detail/17326
啓林館
http://keirin.shop29.makeshop.jp/shopbrand/ct20/
学校図書版(6年生用)
https://gakuto.co.jp/webshop/2020%E5%B9%B4%E7%89%88%E3%80%80%E7%AE%97%E6%95%B0%E8%8B%B1%E8%A8%B3%E6%9C%AC%E3%80%80mathematics%E3%80%806st-grade
また、日本の小学校算数は海外の進度より進んでいるようなので、教科書でなく海外のテキストを使うのも取り入れやすそうです。
↓これらは、算数だけではなく、フォニックスや理科的なことなどバランスよく入っているテキストです。よりCLIL教育を取り入れやすそうですね。
工作の内容から、下は誕生日の内容で数字です。
家族の呼び方なども。
こちらも活用なさっている塾も多くあります。
内容は、アルファベット、文法、フォニックス、リーディングから、時計や数字や計算など算数です。
まとめ
探してみると、英語で算数を学ぶ方法はたくさん見つかるものです。我が家では次のテキストにEverubody UP!を選びました。
ご家庭の取り入れやすい方法を探してみるといいかもしれません!
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