2019年に入った辺りから、長男(当時5歳)が英語の本を読んでくれないことが気になってきました。
家にはある程度CTPや他の英語絵本はある程度揃っていて、なるべく掛け流すようにしていました。
年長の間は英語はそれなりで、11月の記念受験の対策を優先していましたが、それも終わり、今までやっていたプリントもないし、何をしようかと丁度考えていたところでした。
絵本についても、長男の気が乗らずに英語絵本は読まずに終わることが増えていました。加えて、日本語の絵本に追いやられ英語絵本はいつしか取り出しにくい位置に…
多読を進めたい私としては、配置換えだけで手に取ってくれるのか?…と悩んでいました。
週1でグループで教えてもらっているネイティブの先生の授業では、アルファベット一字づつのフォニックスが一回りした辺り。それまでも、動画で流してみたりとエッセンスは取り入れてはいつつでしたが、
そんな中、上の学年のお子さんのお母様よりフォニックスをしっかりやるといいよ!と教えていただいたのでした。
Phonicsって何?
フォニックスとは、発音の基本になるものです。発音と文字の綴りを結びつけてくれるものなので、文字を読んだだけで、それがどんな発音になるのかが分かる様になるため、ネイティブの子ども達は小学校に上がる前後に、フォニックスを習うそうです。
フォニックスには2種類あります。
1、シンセティックフォニックス(synthetic phonics、統合的という意味です。)
まずは音から入り、そこから音を組み合わせて単語を作ります。
単語が全く分からない子でも、アルファベットから音を作り出すことが出来ます。
アナリティックに比べて新しいのかな。ジョリーフォニックスが代表的で、イギリスの文科省のお墨付きだそうです。
ORTはシンセティックフォニックスを考えて作られたものではないようですが、イギリスの小学校ではジョリーフォニックスとセットで教わるそうです。
(相性は良いという訳ではないっぽい)
2、アナリティックフォニックス(anarytic phonics、分析的という意味です。)
アナリティック(分析的)という言葉からも分かる通り、単語全体から音を分解して単語を理解する方法です。
英米では、従来アナリティックフォニックスが主流だったようで、アメリカでは今でもそうですが、シンセティックフォニックスが少しづつ取り入れられているそうです。 日本で有名なMPIは両方がうまくブレンドされた方法らしい。
でも、なかなか派閥割れしているそうで、シンセティックの方はアナリティック否定派もいるとか。
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う〜〜〜ん。じゃあ、じゃあ、私は何を……?
新しいとか古いとかは別にどちらでも良くて、息子がすんなりストレスなく早く理解出来る方法であれば、それでいい。
リアルで習っている先生もイギリス人ということもあり、余裕があれば、ジョリーフォニックスもよさそう。
アメリカ、イギリス、どちらのフォニックスも理解しておいてほしい。
先生も、両方やったら?といっていました。
ただ、ジョリーフォニックスは、たくさんの教材があり迷いそうだったこと、我が家はそんな余裕はなかったことを踏まえ、別の案になりました。
セミナーもしばしば開かれているので、お金に多少余裕があり、それよりもしっかり学んでおきたいという方には良いのではないかと思います。
おうちでさんざん掛け流してきた我が家は、英語の音にはある程度慣れているので、シンセティックじゃなく、アナリティックでもよさそう。
結論から言いますと『Sounds Great』というテキストを選択しました。
全5冊あり、一冊ごとに2つのハイブリッドCDがついています。テキストだけなら1冊2000円前後なので、全部で1万円程ですみます。
それでも、息子も使ってくれるかわからないので、一冊づつの購入でしたが。
今となってはまとめて買ったら安かったかな、とちょっと思うけど。笑
こちら、韓国の出版社のCompass Publishing Japanで、韓国のCompass Mediaの出版社部門なんだそう。
韓国、10年以上前から英語教育にも力を入れていて、こんなところでもおみかけするとは。(頑張れ日本!と思ってしまう…)
ハイブリッドCDは、winに入れると動画が再生されるなどするそうで、音楽を聞く以外にも活用出来ます。(我が家は丁度対象のパソコンがなく、使っていませんが^^;)
始めてから現在(2020年5月)そろそろ4冊目が終わる所です。
1日大体1.2枚やって、5-6か月くらいかな?
この4冊で、かーなーり!読めるようになりました。
長男も自分で読めるので、苦手意識がなくなってきたのか、前より嫌がることがなくなりました。
母、大感激。
読めるようになってきたので、4月からRaz-Kidsも始め、毎日ちょこちょこ多読をすすめています。こちらの話もまた別の所で!
なんでこの冊子にしたかというと、こちらの本を読んで『Sounds Great1』が既に家にあった、というのが一番の理由ですが^^;
『楽しい「子ども英語」はなぜ身に付かないの? 』という本でお勧めされていました。早稲田アカデミーの英語教育のメソッドが書かれたものです。
早稲田アカデミーでは、3-6歳辺りから、「Souds Great』を一通り使用するそうです。
こちらの本もオススメですヨ。
実際使ってみると、Sounds Greatは分かりやすく構成されていて、オールイングリッシュですが息子も嫌がらずに今までこなせています。
『Sounds Great』シリーズ、本の構成
(1冊目New Letters and Sound) アルファベットの音、書き順
↓
New words アルファベットの音から始まる単語+絵
↓
Wrap up 書き等も入ってきます。
↓
Story 4コマで話が進みます。
↓
Rhyming Chant 歌の様なチャントが流れます。
↓
Homework
という流れが、8ページくらいに収まっていて、それが8つのユニットに別れています。
そして巻末にTest。
1巻目、Single-Letter Souds
2巻目、Short Vowel Sounds
3巻目、Long Vowel Sounds
4巻目、Double-Letter Consonant Sounds
5巻目、Double-Letter Vowel Soundsとなっています。
それぞれにWork Bookもついていますが、我が家は使っていません。
音の組み合わせでつい笑ってしまう絵なんかも↓
少しづつ自然に書く文字が増えていくのも、息子にとってはストレスがなかったようです。
今は4巻も折り返し地点を過ぎ、コンプリートが圏内に入ってきました。
コロナ禍で、一日の量を増やしたいとは思いつつ、息子の気が乗らないので無理しない程度ですが、学校が始まるまであたりには完走すべくこつこつちょこちょこがんばります。
全館終わったらまたご報告しますね。
長男 6歳3ヶ月(小1)、次男 3歳4ヶ月(幼稚園年少)
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