小学校でも、2020年度よりプログラミングが必修科目となりました。
プログラミングが必修化になったのは、プログラミングを学ぶことで、「プログラミング的思考」ひいては論理的思考力を育てることになるからだそう。
そのため、プログラミングはいま大注目の習い事になっています。
そんなプログラミングは、家で、無料で、しかもCLIL教育(英語で他教科を学ぶ)でできるサービスはあるのかな?と調べて体験してきましたので、まとめました!
プログラミングは英語とセットがいい理由
小学校教育でも取り入れられるようになり、今注目度が上がっているプログラミング。
プログラミングはもともと英語で作られたものなので、一緒に学ぶと、現代社会を生きる力を取り入れやすいジャンルです。
逆に、プログラミングで英語が使われる様になったため、現代の英語の重要性が増したとも言われているそうです。
そして、残念ながら、日本は他の国から圧倒的にICT教育分野で遅れを取っています。
では、なぜプログラミングと英語を一緒に学ぶといいのでしょうか?
1:英語がわかるとプログラミングが理解しやすい
プログラミング言語は、ほぼ英語です。
プログラムは英単語で書くように出来ているため、自ずと単語力が鍛えられます。
また、逆に単語が分かればコードの意味を理解しやすくなるため、相乗効果が期待で来ます。
またプログラミング言語を理解することで、世界中のプログラマーとつながることになります。
2:知識だけではなく「やりながら学ぶ」教育が出来る
これからの教育は、「知識」ではなく「経験」が重視されると言われています。
それは、今までの世界は問題の方が多かったが、これからの世界は問題自体が少なくなってくるため、「新たな問題や課題を発見する能力」が求められるからです。
そのため、今後の教育も「問題発見型学習」に切り替えていく必要性が増しています。
英語も、経験を通してトライアンドエラーを繰り返し学んでいく教科。
プログラミングを英語で学ぶ経験を通して「本物の英語力」を身につけ、経験から言語や知識を身につけていくことが出来ます。
3:プログラミングを英語で学ぶことによって身に付く技能
世界で通じる本物の英語力を身につけるために、4つの技能「Reading」「Listening」「Writing」「Speaking」が重要な要素だと言われています。
その流れで、2020年度から、文部科学省による新学習指導要領が導入されます。
英語教科に置ける大きな改革点は、「読む」「聞く」というインプット系の技能だけでなく、「話す」「書く」というアウトプット系技能を高めることを目指していることです。
より、本物の英語力が求められるということ。
「書く」=「考える」と言われるように、英語がかけないうちは、定着していないということです。
プログラミングを英語で学ぶことで、
Reading=コードを読む、中心地アメリカからの情報を得る
Listening=動画等を見る際に英語を聞く
Writing=英語で書かれたコードを書く、海外のプログラマーとコミュニケーションを取る
ひいては、プログラミング思考=論理的思考力
の習得などが期待できます!
プログラミング思考と英語が学べて、しかも海外の情報を得る力がみについていけば、自然にグローバル視点になっていきそう。
それは子どもにぜひ概念だけでも伝えたいですね!
英語でプログラミングを学ぶ!オススメサービス
プログラミングの概念をやさしく教えてくれる『Hello,Ruby』
『Hello,Ruby』(日本語タイトル『ルビィのぼうけん』)は、プログラミングの概念をやさしく教えてくれる絵本です。
Hour to CodeやScratchなど、プログラミングを実際に学ぶ前に導入として読んであげるといいと思います。
以下のyoutubeで本の中身が確認できます。(英語版)
英語は長めなので、英語に大分慣れてきたお子さん向きかもしれませんね。
TEDで『Hello,Ruby』の著者であり、プログラマーでもあるリンダ・リウカスさんの話が聞けます。↓
リンダさんが、なにかプログラミングの問題に直面した時に、小さな子どもに説明するにはどうしたらいいのか、という考えからこの本は生まれたのだそうです。
実際にプログラミングを体験してみる(小学生〜)
Hour Of Code(無料)
Our of Codeは、Code.orgが主催する、プログラミング学習ができるアクティビティが多数用意されているサイト。
Hour of Codeやコンピューターサイエンス教育週間に賛同した世界の団体が協賛してる子どもプログラミング学習サービスの集合体です。
オバマ元アメリカ合衆国大統領やFacebook創業者のマーク・ザッカーバーグ氏も推奨しています!
世界180カ国以上で利用者は7億人以上!
45か国語に対応していて、言語が変更できます。
日本語にも対応している教材も多く、パソコン・タブレット・スマホなどで、楽しみながら無料でプログラミングの勉強をすることができます。
もちろん英語選択もできるので、言語を変更して英語で学習することが可能。
各アクティビティは、1時間程度で学習できる教材内容です。
「Minecraft(マインクラフト)」や、「スター・ウォーズ」「アナと雪の女王」など人気のキャラクターも。たくさんの種類や難易度のものがあります。
先生向けのアカウントも無料で作成ができたり、生徒個人用のアカウントを複数発行でき、先生や指導者が、生徒の進み具合を把握したり修了証明書を発行したりすることもできるようです。
実際に長男がマイクラのアクティビティに取り組んでいます。
MineCraftの世界観に入り込むタイプではなく、問題解決して次の問題に進んでいくスタイルなのが、私的にはお気に入り。
まだ小学校1年生の長男には、正直マイクラそのものはゲーム性が強すぎ、まだ個人的には早いような気がしています。
ひたすら土を掘る作業をするなら、今の年齢では本当の土を掘ってほしい。ミミズがいること、腐葉土があるなあなど、肌で感じてほしい。
ブロックを積み上げるなら、まだ空まで積み上げなくてもいいので、本物の積み木を積み上げてほしいという気持ちがあるからです!
こちらのプログラムはマイクラの世界というよりは、問題が与えられ、それにこたえるようにしていくと、プログラミングの概念がわかってくる、という運び。
とても分かりやすく、そしてやることが明確なので、うろうろして時間が過ぎることもありません。
また、ある程度のゲームをクリアすると、ご褒美動画でたくさん褒めてくれます!
Hero’s Journeyで12個クリアしたときに出てくる動画です↓
プログラミングの概念をわかってほしいなあという方に、ゲーム性もあり、楽しく学べる素材でぴったりだと思います!
マイクラの世界観での中で、問題のときだけプログラミング画面が飛び出してくるタイプもあるのですが、夫・息子共に、うろうろする時間がかかり、やはりガイドが必要。
Khan Academy
世界中で600万人が使用しているオンライン学習サービスです。
算数、プログラミングから、アート、TESTなどもあります。
プログラミングのコンテンツは、プログラミングがどういうものか〜から、動画で順を追って学んでいくことが出来ます。
こちらも言語選択が出来るため、英語への変更も可能です。
動画が基本なので、授業等とは違って、分からなければ何度も繰り返したり、行きつ戻りつして見ることが利点です。
Scratch(スクラッチ)
Hour of codeの、コード部分のみになっているような形で、プログラミングを学ぶことができるものです。
実際に作成事例が挙がっており、それらはほぼ英語で作成されています。参考にしながら作ってみるのももちろんいい勉強になりますし、見てみたり遊ぶだけでも参考になるかと思います。
↓こちらは一緒に学ぶ際に参考になる本。
scratchは、Minecraftとも連動することができ、スクラッチで書いたプログラミングをMinecraftで実行することができたりします。
言語選択ができるので、英語に切り替えて作業できます!
我が家はRaspberry Pi4がサンタさんから届きました。
その中にMinecraftもSctatchも入っているので、たまにそちらで遊んでいます。
Raspberry Piとは
1万円前後だせば手に入る小型パソコンです。スマホが厚くなったくらいの小ささ。
我が家はテレビにつないで使っています。
↓我が家はラズベリーパイ4。今は4が最新のようです。
かつてイギリスで教育用コンピュータとして普及したエイコーン社「BBC Micro(1981年)」の再来として、学校で基本的なコンピュータ科学の教育を促進することを意図している。
Wikipediaより
というように、教育用にできていますので、子どもにもある程度安心して与えられるのでお勧めです。
匂い測定器を作ったり、水温センサーを作ったり、自動水やり器だったりドライブレコーダーや携帯電話だったり、工夫次第で様々な方法で活用できますよ。
プログラミングと英語教育について参考になる本
『世界トップティーチャーが教える 子どもの未来が変わる英語の教科書』
Global Teacher Prize(グローバルティーチャー賞)という教育界のノーベル賞に、150か国3万人がエントリーのうち、トップ10入りを果たした小学校教諭、正道英和さんという方の本です。
京都の立命館小学校の英語教師であり、ICT教育部長。
本のタイトルは「英語の教科書」とされながらも、ICT教育部長というだけあって、AI時代の学び方などのことについて多く書かれています。
小学校の授業も、Minecraftを英語で融合して進めていくという方法で、それがグローバルティーチャー賞でも評価されています。
英語はこれからの時代、本当に必要か?については、必要だと言い切っており、
「これからの時代は「知識から経験」に、など、
英語教科以外の学びについてもとても勉強になる本です。
また今度ブックレビューを書こうと思います!
まとめ
英語とプログラミングは親和性が高く、一緒に学ぶと相乗効果が期待出来ます。
また、これからの時代「知識」から「経験」へと学びがシフトしていくので、経験を通して言語やプログラミングを学んでいく教育方法にとても注目が集まっています。
英語と一緒にプログラミングを学ぶことで、英語とプログラミング、ひいてはプログラミング思考力=論理的思考力まで身につけられるなんて。
少しづつ取り入れてみるといいかもしれません!
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